You’ve got a Friend 国立市議会議員 板谷のり子
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2006 年 10 月 6 日    
You’ve got a Friend
〜愛する国立駅舎へ〜
 人は誰も皆それぞれに懐かしい心象風景があります。この国立で生まれ育った人々、あるいは、学生時代にこのまちで過ごした人々にとっては、国立駅舎が、それにあたるかもしれません。波乱に満ちたこのまちのすべてを静かに見守ってきた国立駅舎は、いよいよ10月8日をもって私たちの目の前から、いったん姿を消します。
 9月議会の最終本会議の「国立駅舎を丁寧に解体し保管をする決議」をもって市長は、JRと東京都に文化財として保存できるような丁寧な解体をお願いしましたが、これに対して、自民党をはじめとする野党議員からは、「決議にないことを市長が勝手に表明した」と怒りをあらわにしてます。なぜそういうことが平気で言えるのか、首を傾げざるを得ません。つい数ヶ月前までは「存置方式で駅舎を保存せよ」と言っていた人々です。「存置で保存せよ」ということは、「木造駅舎をそこにそのまま置きなさい」ということです。それなのに、今では「木造は耐火構造ではないから駅前に置くには危険だ」と言い出す始末。そういえば、以前にも似たようなことが、ありましたっけ!曳き家に賛成しておきながら、途中からいろいろ理由をつけて突然反対したことも!
 この間の行動を総合すれば、どう考えても本気で残したいと思っているのか、うたがわしい限りです。議会の決議は、再築の手法については、一切触れてはいません。だとすれば、市長はこれまでの市の方針であり、市民の願いである、駅舎の文化財的価値を生かした保存活用を可能にする方法を、残された時間内に実現させなければなりません。JRや都京都に文化財指定への同意や協力を依頼するのは当然の話です。
 文化財保護審議会への諮問を決める教育委員会の席で、諮問を渋る委員に対し教育長は「私には、駅舎がまだこの場に建っていたいのだという声が聞こえる」語りました。10月2日に開催された文化財保護審議会では、出席委員全員が、国立駅舎は文化財としての価値が十分認められるとして、次回は答申書の作成作業に入ることを決めています。多くの人々が、それぞれの思いを胸に、国立駅舎のために力を注いできました。
 キャロル・キングのヒット曲に「You’ve got a friend」がありますが、いま私の耳には、この曲が駅舎と重なり響いてきます。保存活動を通じて、多くの人と人とのつながりができたこと、そして、一度幕を閉じる駅舎に多くの人々が駅舎に「You’ve got a friend」と語りかけたいと思っているのではないでしょうか。「You’ve got a friend(私がいるじゃないの)みんな5年後に再会できることを心待ちにしているからね!」



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