ライフワーク 国立市議会議員 板谷のり子
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2005 年 5 月 6 日    
ライフワーク
〜憲法記念講演会に参加して〜
 初夏を思わせる爽やかな5月3日、私は早稲田大学の大隈講堂に出かけました。以前から、ぜひお話をうかがいたいと思っていた大江健三郎さんの講演でした。改憲へ向けて着々と準備がすすめられる中、この日は、例年以上に全国あらゆる地域で、憲法に関する集会が数多く開催されたのではないでしょうか。
 大江さんは、少年のようにシャイで情熱的で、とても魅力的な方でした。ユーモアのセンスも抜群で、奥様とのエピソードや子ども時代の体験を通して、憲法に対する考えを語ってくださいました。大江さんは、「九条の会」を立ち上げ、現在、講演活動に全国を回っていらっしゃいますが、その仲間たちと考えの違うところがあると言うのです。それは、「私たちは、憲法に守られてきたというが、本当にそうだろうか。世界に誇れる憲法規範があるとはいいがたい」というのです。
‘9条が誇れない’これは、かなり衝撃的なことでした。しかし、私はその後、すぐに気がついたのです。ある意味、私の心の奥でずっと、燻っていたことと同じではないだろうかと!今まで、滅多に人に言ったことのないことですが、私は、日本人として誇りを持てないのです。
それは、あの戦争で、日本人がしてきたことを「恥」と思っていること、戦後半世紀以上たつのに未だ、反省しきれていないことが引っかかっているからです。日本人として生まれたからは、これら一切を一生背負っていくべきなのだと、私は思っているからです。
 大江さんは、今、最後の長編小説になるであろう作品を執筆中だそうですが、一生をかけて、憲法の汚されてしまった部分を、規範として、少しでも押し戻そうとしたいと、最後に述べられました。
 憲法を‘本来あるべき姿’へと戻していく作業が、今の私たちに課せられているのだと、熱く熱く胸に沁みました。



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