デリカシーのない「通達」 国立市議会議員 板谷のり子
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2004 年 4 月 2 日    
デリカシーのない「通達」
〜卒業式という記念日に〜
 今年の桜は、せっかちさんのようで、3月中旬から開花をはじめ、多分、入学式のころには、ほとんど終ってしまうのでしょう。私は、北国の出身ですから、子どもの頃、カルタで「桜の咲くころ1年生」という札を読むたび、「嘘ばっかり」と思っていました。温暖化の影響で今では、卒業式に桜の下で記念写真を、というところもあったかもしれません。
 子どもたちにとって、この晴れの舞台において、相変わらずナンセンスな大人の意地の張り合いが続いています。今回の都教育委員会の通達は、常軌を逸しているとしか思えません。国が「国旗・国歌法」を定めただけでは、不服だというのでしょう。ご丁寧に、日の丸・君が代の扱い方、場所、式の形式、参加職員の服装まで実施指針を示し、従わない場合には、処分をするであろうことも明記されているものでした。このことによって、養護学校では、これまでフロア形式で行われていた卒業式ができなくなり、生徒が壇上に上がるためのスロープが設置されました。生徒の中には、車椅子ではなく歩行器を使いはするけれど、自分の足で校長先生のところまで歩いていって卒業証書を受け取りたいという子もいました。しかし、そういう子もこのデリカシーのない通達のおかげで、車椅子で、介助の手を借りて卒業証書授与となったのです。この事実に対し、インタビューに答えた石原都知事は、「それは現場の解釈にしてもらいたい。歩けない人間を無理やり歩かして壇上に上げる必要はないと思う」と。都教委も同様の回答をしていましたが、それなら、通達にその一文を入れるべきです。ちょっと想像力があれば、あの通達によってこういう事態になることは予測できたはずなのに、いかにも現場の教師の融通がきかないから悪いのだといわんばかりの態度に腹立たしくなりました。
 今のやりようは、まさに戦前の日本です。一人一人を見張っているような異常さに息がつまる思いをしている人もいると思います。愛国心の持ち方は、人それぞれでいいと思います。命令されてするものではないはずです。
権力で、何が何でも言うことを聞かせようとするのは、まるで「駄々っ子」ですね。実は議会でも似たようなことが、起こっています。
皆さまはどうお考えですか?ご意見をお寄せ下さい。



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