誰のための憲法か 国立市議会議員 板谷のり子
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2006 年 4 月 14 日     カテゴリ:活動報告
誰のための憲法か
〜明治大学軍縮平和研究所設立1周年にて〜
 国会では、国民投票法案への議論が、だいぶすすんでいるようですが、国民の関心度はいまひとつといったところで、何とも不安な状況です。
 そんな中、先日、明治大学軍縮平和研究所の設立1周年記念の講演会に参加しました。講師は、評論家の加藤周一氏と伊藤塾塾長の伊藤真氏のお二人。講演後は、国弘正雄氏の司会でパネルディスカッションでした。
 加藤さんは、朝日新聞に夕陽妄語を連載しているのでご存知の方も多いことと思いますが、80代後半のご高齢です。東京大空襲の時には、医師として火傷した人々の救護にあたられたそうです。そんな体験をなさった方の言葉は、ひとつひとつ大変重みがあるものです。1925年に普通選挙法が制定された同年に治安維持法ができたのですが、「当時は誰も何とも思わなかった」と振り返ります。言論弾圧がはじまり、民衆が逮捕されたりしたわけですが、今の状況とひじょうによく似ていると指摘します。有事立法ができましたが、これもすぐには発効しないものです。加藤さんの言葉を借りれば「なし崩しのファシズム」こんな状況に、私たちは、もっと危機感を持たなくてはならないのです。
「敵が見えない、顔が見えないから殺せる。だから戦争なんだ。ヤクザ映画で、指を切断するシーンでは目をそむけるくせに、銃撃戦では目をそむけない」と加藤さんが話されると、司会の国弘さんは「狂った猿」の一節を引き「一人の死は悲劇だが、十万、百万となると単なる統計数字でしかなくなる」と話されたことが印象的でした。
 伊藤真さんは、司法試験界のカリスマ塾長と称されるほど人気の高い方です。私は、以前から、ぜひお話しを伺いたいと思っていました。現代の憲法は、「多数派、強者に歯止めをかけて、少数派、弱者を守るためのもの」であると説明されました。「多数派にはイマジネーションが必要」と聞いたときに、私は、「いつも、私が言っていることと同じだ!」とうれしくなりました。まちづくりも、人を思いやる心も、想像力がなければ理解はできないものです。「自分がその人の立場であったなら、どうだろう?」常にその視点が、平和へと人々を導くものだと私は信じています。



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