原発のごみのゆくえ 国立市議会議員 板谷のり子
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2004 年 11 月 5 日     カテゴリ:活動報告
原発のごみのゆくえ
〜原発のごみからフライパンが!〜
 老朽化した原発が廃炉時代を迎えたと言われるなか、2001年12月、茨城県東海村の東海原発の解体工事が始まりました。ここからは、18万トンの廃棄物が発生すると見込まれています。いま政府は、これら膨大な原発解体によって出されるごみ処理のほとんどを産業廃棄物として扱う検討をはじめました。
 これまで原子力施設から出される廃棄物は、すべて放射性廃棄物として扱われ、特別な管理がなされていました。しかし国は、今後原発解体撤去によって大量に発生してくるであろう放射性廃棄物を、放射能汚染が一定レベル以下であれば、一般の廃棄物として処理できるようにしようとしています。この一定レベルの以下のものを放射性廃棄物としない基準値をクリアランスレベルといいますが、こうして区別することで、放射性廃棄物として特別な管理をしなければならないものを2〜3%まで減らす考えです。すでに原子力安全委員会では、原発ごみが、フライパンやジュースの缶にリサイクルされることも想定した検討をはじめていると聞くと、空恐ろしくなります。来年、国会に原子炉等規制法改正案が提案されることを懸念し、日本各地で、反対の声を届ける動きがはじまっています。
 日頃私たちは、何の迷いもなく、電気製品を使っていますが、どれもこれも電気がなければ動きません。「原発反対」を唱えても、「我が家に送られるエネルギーは、原発からじゃなくて、水力発電のものにしてください」などいうことはかなわない話です。安全で平和な生活を送るために何をしたらいいのでしょう。
今から、10年くらい前に、カメラマンの樋口健二さんに原発被爆者の悲惨な現状を聞く機会がありました。映像を通し、原発で労働する人々の闇に初めて触れショックを受けたことを、私はいま、きのうのことのように思い出しました。特別な場所の人だけでなく、原子炉等規制法が改正されれば、今度はあらゆるところで被爆の可能性があるのだということに、気づかされます。原発の被爆者の痛みを我がものと感じる感性、イラクで劣化ウラン弾の犠牲となった子どもたちの痛みを我がものと感じる感性、新潟中越地震で今なお、避難所生活を強いられている人々の辛さを我がものと感じる感性、まず、私たちに一番必要なのは、そんな心ではないでしょうか。



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