本当に八ッ場(やんば)ダムの水が欲しいですか 国立市議会議員 板谷のり子
活動報告バックナンバー バックナンバー一覧 ホーム

印刷用ページ 印刷用 (別ページで開きます) 戻る戻る   進む進む
2004 年 1 月 9 日     カテゴリ:活動報告
本当に八ッ場(やんば)ダムの水が欲しいですか
〜ダム見学で痛感したこと〜
 皆様、あけましておめでとうございます。
暮れから新年にかけて、内外ともに不穏な雲行きに、素直に新春を祝う気分になれなかった方も多いことと思います。しかし、何にせよ手をこまねいているわけにはいきませんから、今年もフルパワーでがんばります!
どうぞよろしくおねがいいたします。
 さて、私は、2003年の締めくくりの仕事として12月25〜26日、群馬県八ッ場(やんば)ダムを見学するエコツアーに参加しました。
1952年、ここにダム建設計画を、当時の建設省(現在の国交省)が、発表してからすでに50年の歳月が流れました。これほどまでに時が過ぎてなお完成しなかったには理由があります。住民の反対運動があったことはもちろんですが、このダム予定地に流れる吾妻川の水がph2の強酸性でそのままでは飲料に適さないこと、またダム湖底に沈む住民の代替地がいまだに完成してないこと等があげられます。吾妻川は、昔は「死の川」とも呼ばれ、魚もいませんでした。しかし、今では、上流に品木ダムを建設し、ここで石灰を混ぜ中和させてから、流すようになりました。八ッ場ダム予定地は川原湯温泉郷で14件ほどの宿があります。ダムが完成すればここはすべて湖底に沈みます。住民の一部は補償金を手に別の土地へと移動した者もいたようですが、ほとんどは、ここに住み続けたい人たちです。夜、「八ッ場が沈む日」の著者、竹田博栄さんのお話を伺いました。高齢ではありますが、反対運動をリードしてきた竹田さん。淡々とした語り口の中に、この地を深く愛する人の強い意志が感じられました。今となっては、旅館を新築するわけにもゆかず、さりとて代替地に移ってまで旅館をするかどうかは、わからない、こんな中途半端な状態が一体何年続いてきたのか、竹田さんの心中を察するに余りあります。
翌日、地質学者の木村庄八さんのお話を伺い、それから雪道を歩き、この温泉の源泉を訪ねたり、地層を見学したりしました。木村さんによると、ここは浅間山の噴火泥流でできた軟弱な地質のために、まったくダム建設には不適な土地だとのこと。がけ崩れの恐れのある沢ごとに防災ダムも造っていますが、八ッ場ダムができることで新たに、地震を誘発する可能性も指摘されています。
こんな危険を冒し、住民の犠牲の上に、(中和までして!)何が何でも、このダムから水が欲しいと皆さんはお考えでしょうか?水源連の嶋津輝之さんによると、現在、首都圏の水需要は、横這い、あるいは減少傾向にあるといいます。わざわざ、八ッ場から、水を引く必要はありません。ご存知のように国立の水道水の約60%は地下水ですが、これをすっかり捨てて遠く八ッ場ダムを経てきた水とチェンジしたいのか、ということです。そして、何より、この費用は私たち都民の税金なのです!(大西ゆき子のホームページもお読み下さい!)
次世代へ胸をはって残せる景観は、今、この地球上にいったいどれくらい残されているのでしょうか?
そして、どうか、皆さんも、この機会にぜひ考えてみてください。



活動報告 最新20
1128 もうひとつの住まい方研究大会に参加して
1121 市民憲法フォーラムの午後
1114 議会改革へGO!
117 南部地域整備基本計画の市民討議会
1031 用水路が暗渠にならないために
1024 平野郷の市民主体のまちづくり
1017 柿田川湧水に学ぶ
1011 決算特別委員会報告
105 「協同労働の協同組合」法制化をめざして
927 イベントの秋
822 調布の水めぐり
88 飲み続けよう!安全でおいしい わがまちの地下水
81 デタラメな国交省
725 北九州環境視察記
718 議会運営委員会メンバーとの稲城市視察記
711 日本の食料の未来
74 移動困難者のない社会をめざして
627 山場を迎えた八ッ場ダム住民訴訟
620 “真実の思い”を見抜く力
530 シンポジウム「市民が広げる議会公開」
523 ソーラーアーキテクチュア・シンポジウム

バックナンバー一覧へ 一覧へ戻る ホームへ ホームへ戻る 戻る戻る   進む進む
当サイトの著作権は国立市議会議員 板谷のり子 にあります。